第14回 「資生堂パーラー」の手焼き花椿ビスケット

老舗の伝統に磨かれた、銀座本店ショップ限定ビスケット
さくさくとした素朴な食感とたっぷり練り込まれたバターの風味。昭和初期から続く資生堂パーラーの銘菓に、銀座本店ショップ限定のビスケットが存在するのをご存知だろうか。
創業100年を越える資生堂パーラーは1902年(明治35年)東京銀座の資生堂薬局内に日本で初めてソーダ水やアイスクリームの製造と販売を行ったことに始まる。ヨーロッパからアメリカへと異文化を見てまわった創業者、福原有信氏の新しい試みが当時の日本人の好奇心を刺激し、西洋の息吹を感じさせる飲食店「資生堂パーラー」の誕生へと歩んでいった。本格的にレストランを開業したのは1928年。当時使用されていた銀器や磁器類はすべて資生堂のシンボルマーク「花椿」をあしらった特注品というこだわりようだった。
「花椿ビスケット」はちょうどその頃に販売された初めての商品で、花椿を一枚一枚かたどったビスケットが、花椿をモチーフにした美しい缶ケースに収まっている。しっかりとした歯ごたえとほのかな甘さに加え、見た目にも美しいことから「花椿ビスケット」は贈りものとして人気を集めたという。
現在、通常の「花椿ビスケット」は金と白の缶が用意されているが、今回ご紹介しているのは黒の缶(写真)で銀座本店ショップ限定の「手焼き花椿ビスケット」である。ロングセラーの伝統的なレシピをさらに洗練させ、厳選した小麦粉や卵、薫り高い発酵バターをたっぷりと使って焼き上げられた、老舗の菓子職人による誇りとこだわりが込められた逸品だ。その佇まいはステータスにあふれ、缶を手にした老若男女誰もがときめくに違いない。大勢集まる席への手土産にはもちろん、持ち帰ってゆっくりと楽しむのもおすすめ。今となってはレトロな雰囲気も漂う愛らしいビスケット。缶のフタをあけるたびに昭和初期から続く銀座の伝統を味わって欲しい。

上:手焼き花椿ビスケット(40枚入) ¥4,725
右:マキアージュショコラ ¥252/1個 5個化粧箱入 ¥1,470 ラベンダー、バナナ、シャンパーニュ、柚子ライムなど11種類の個性的な味わいが楽しめる、銀座本店ショップ限定のカラフルな花椿型のショコラ。

ショーケースには資生堂パーラーの名シェフパティシエが織りなす芸術的センス溢れるケーキやマカロンなどのオリジナルスイーツがならぶ。

資生堂パーラー 銀座本店ショップ店
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル1Fプラザ
TEL.03-3572-2147
営業時間:11:00〜21:00
店休日:年中無休
http://www.shiseido.co.jp/parlour/html/index.htm

写真:猪又 直之